2日間にわたって,多種多様なプログラムで展開する催し物のチラシ.2種類のうちA3判のものは,当日会場で配布するパンフレットを兼ねるため,いよいよ内容はもりだくさん,従ってそれなりに多量な文字情報の整理が,まずは大きな課題でした.加えて,シンポジウムのようなアカデミックな催しの品位と,ワークショップの親しみやすさの共存あるいは融合にも,配慮が欠かせません.文字を組むところからこの道に入った私にとっては,まさに腕の見せどころ(笑)でした.

チラシを通して,アイルランドの空気や文化の一端を伝えること.これももちろん大切です.緑色を基調としたり,あるいは私らしいアプローチでケルト文字を取り入れたりしたチラシは,当地では松江市国際交流協会がシリーズ化していますから,山陰日本アイルランド協会の一連の仕事では,それと異なる道をとるようにしています.今回は,木が1本もなく一面を草が薄く覆う断崖の,個性的な景観の写真を中核に据えるところから,デザインを組み立てました.
 

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